空手を学ぶ者にとって一番大切なのは人間性である。「人間性を育てるのがすなわち空手である。」人間性などというと難しく考える読者もいるかもしれぬが、わたしがここでいう人間性とはごく簡単なことである。「一日の生活に不満を持たない。」ただそれだけを心がければよい。昔の人は「希望の朝、感謝の夕」といった。毎日を満足して暮らす。そして神に感謝する。「神とはすなわち自分の心である。」 大山倍達総裁限界への挑戦(宝友出版社)165ページ